EaseUSの無料版はどこまで使えるか|2GBの上限と、有料版に切り替わる境目

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「無料版あり」と紹介されているソフトほど、どこから支払いが発生するのかが分かりにくいものです。

EaseUS Data Recovery Wizard Free の答えを先に書くと、無料で書き出せるのは最大 2GB まで。ただし最初から 2GB あるわけではなく、入れた直後は 500MB です。

無料の範囲がどう決まっているか、その範囲で何がどれだけ戻るかを、このページで順に確認できます。事実関係は 2026 年 8 月 7 日に EaseUS 自身のページで確認しました。

先に結論

  • 消えたファイルを探して、中身を表示して確かめるところまでは、容量に関係なく無料でできます(無料の範囲へ)
  • 書き出せるのは初期状態で 500MB まで。 ソフトの画面から SNS で共有すると 1.5GB 足されて、合計 2GB になります。共有しなければ 500MB のままです(上限の内訳へ)
  • 「無料版(Free)」と「体験版(Trial)」は別のソフトです。 体験版は 1 件も書き出せません。「無料版を入れたつもりが体験版だった」は、復元できないつまずきの定番です(見分け方へ)
  • 2GB で戻せる量は、スマートフォンの写真なら数百枚、動画ならフル HD で 20 分強、4K だと 5 分ぶんです(目安の表へ)
  • 2GB を超えそうなら有料版になります。支払う前に確かめておく項目が 3 つあります(確認する項目へ)

無料の範囲は「書き出す直前」まで

復元ソフトの作業は、大きく 3 つに分かれます。

  1. ドライブを端から調べて、消えたファイルの痕跡を拾う(スキャン)
  2. 拾ったものの中身を画面に出して、無事かどうかを確かめる(プレビュー)
  3. 選んだファイルを別の場所に書き出す(復元)

無料版で上限がかかるのは 3 だけです。スキャンもプレビューも、容量を気にせず使えます。

EaseUS無料版と体験版で制限がかかる工程の位置 復元ソフトの作業をスキャン、プレビュー、書き出しの3工程で並べ、無料版と体験版を2段で比較した構造図。スキャンとプレビューはどちらの版でも制限なしで、境目の線は書き出しの直前に引かれている。無料版の書き出しは合計2GBまで、体験版の書き出しは1件もできない。 制限がかかるのは最後の工程だけ 無料版(Free) スキャン 制限なし プレビュー 制限なし 書き出し 合計2GBまで 体験版(Trial) スキャン 制限なし プレビュー 制限なし 書き出し 1件も書き出せない 無料で使える範囲の境目
制限がかかるのは 3 工程の最後「書き出し」だけで、無料版は合計 2GB まで、体験版は 1 件も書き出せない。

だから、「戻せるかどうか」は支払う前に自分の目で確かめられます。 写真ならサムネイルが出るか。文書なら本文が読める状態で表示されるか。ここまで見てから、支払うかどうかを決められます。プレビューで中身が出てこないファイルは、有料版に切り替えても同じ状態で出てきます。

逆に言うと、プレビューを飛ばして先に支払うのは、この仕組みの利点を捨てる行為です。

500MB と 2GB の関係

無料版の上限は 2 段階になっています。EaseUS 自身の説明ページには、こう書かれています。

  • 初期状態で 500MB
  • Facebook または X で製品情報を共有すると 1.5GB 追加
  • 合わせて 2GB

「残りの1.5GBは、ユーザーが製品情報をSNSで共有していただいたから入手できます」という記載があります。共有はソフトの画面にあるシェア機能から行う手順として案内されています。つまり、2GB は無条件の枠ではありません。SNS のアカウントを持っていない人、勤務先の都合で製品名を投稿できない人にとっては、上限は 500MB です。

紹介記事には「無料で 2GB」とだけ書かれていることが多いのですが、実際に画面を開くと 500MB から始まります。この差を知らずに書き出しを始めると、途中で止まって焦ることになります。

もうひとつ。上限は 書き出した容量の累計 です。1 回の操作ごとにリセットされません。500MB のファイルを 1 本戻したら、その枠はもう空きません。

「無料版」と「体験版」は別のソフト

「スキャンまでは無料でできたのに、復元の段階になったら 1 件も書き出せない」。この状態は、容量を使い切ったのではなく、入っているソフトが 体験版(Trial) である可能性をまず疑ってください。

EaseUS は無料版(Free)とは別に、有料版の動作を試すための体験版を配布しています。体験版でできるのはスキャンとプレビューまでで、書き出しはできません。

EaseUS 自身の説明ページにも「試用版はライセンスを購入する前に失われたデータを見つけるかどうかを確認するツールのみです」と書かれています。サポートページのほうにも「ライセンスを購入していただき認証してリカバリーが機能するという仕様です」とあります(どちらも 2026 年 8 月 7 日確認)。

ここまで書いてきた「2GB まで書き出せる」は無料版の話で、体験版には当てはまりません。

どちらが入っているかは、起動した画面の上部に出る表記で見分けられます。「Trial」とあれば体験版です。無料版を入れ直す場合は、消えたファイルがあるドライブとは別の場所にインストールしてください。入手ルートごとの違いはダウンロードはどこからすべきかにまとめています。

2GB でどれくらいのファイルが戻るのか

容量の数字だけでは判断しづらいので、ファイルの種類ごとに目安を出します。以下は一般的なファイルサイズから計算した概算で、実際の枚数は撮影機材や設定で変わります。

戻したいもの1 件あたりの目安500MB で2GB で
スマートフォンで撮った写真3〜5MB100〜160 枚400〜660 枚
デジタルカメラの JPEG6〜10MB50〜80 枚200〜340 枚
一眼レフの RAW20〜30MB16〜25 枚60〜100 枚
Word・Excel の書類0.1〜1MB500 件以上2000 件以上
PDF(図の多い資料)2〜5MB100〜250 件400〜1000 件
スマートフォンの動画(フル HD・1 分)約 90MB5 分ぶん22 分ぶん
一眼レフの 4K 動画(1 分)約 350MB1 分ぶん5 分ぶん

この表から読み取れる線引きは、はっきりしています。

書類と写真が目的なら、無料の枠で終わる見込みがあります。 消したのが仕事の資料数十件なら、500MB にも届きません。

動画が目的なら、まず枠に収まりません。 4K で撮った運動会の記録を全部戻したい、という用途では 2GB は数分ぶんです。この場合、無料版は「戻せるかどうかを確かめる道具」として使い、書き出しは有料版で行うことになります。

ドライブを丸ごと戻したい場合も枠の外です。 フォーマットしてしまった外付けドライブの中身を全部、という用途は無料版の想定ではありません。

どの用途でも、順番は同じです。まず無料版を入れて、目的のファイルがプレビューで開けるところまで確かめてから、足りるかどうかを判断してください。

EaseUS Data Recovery Wizard(EaseUS)

課金方式
期間契約(一定期間だけ使えるライセンス)
自動更新
なし
返金を受けられる期間
購入から 30 日
確認日
2026-08-07

1ヶ月間・1年間・永久の 3 種類があります。1ヶ月間と 1年間は期限の来るライセンスですが、購入ページに「1回払い」と書かれており、期限が切れると継続課金されずに停止します。以前に自動更新で契約した人の解約手順は、返金ポリシーのページに残っています

まず無料版でスキャンして、消えたファイルが出てくるか確かめる製品版の価格と購入条件を見る

有料版との違い

違いは機能の種類ではなく、書き出せる容量で区切られています。EaseUS の製品ページに書かれている項目を表で比べると、次のとおりです。

項目無料版Pro
書き出せる容量最大 2GB まで「復元できるデータ量の制限なし」
スキャン・プレビュー制限なし制限なし
テクニカルサポート記載なし「年中無休のテクニカルサポート」
ライセンス期間中のアップグレード記載なし無償
使えるパソコンの台数—1 台

削除したファイル、フォーマットしたあとのファイル、アクセスできなくなった領域からの復元、消えた・非表示になった・RAW になったパーティションからの復元は、無料版でも対象と書かれています。復元の手段そのものは、無料版の段階から全部そろっているわけです。

対応 OS は Windows 11 / 10 / 8.1 / 8 / Vista / 7 と、Windows Server 2019 / 2016 / 2012 / 2008 / 2003 が製品ページに挙がっています。Mac 向けは別の製品として用意されています。

有料版に切り替える前に確かめること

無料の枠を使い切って支払いに進む前に、見ておく項目が 3 つあります。

1. プレビューで目的のファイルが開けたか。 一覧にファイル名が出ているだけでは、中身が無事だという証拠になりません。写真なら画像が表示されるか、文書なら本文が読めるかまで確認してください。ここが確認できていない状態で支払うと、書き出しても壊れたファイルが出てくることがあります。

2. どのライセンスを選ぶことになるか。 EaseUS の販売ページには 1 ヶ月間・1 年間・永久ライセンスの 3 つが並んでいます。1 ヶ月間と 1 年間には「1回払い」と書かれていて、期限が切れると継続課金されずに止まります(2026 年 8 月 7 日確認)。

一度きりの事故なら 1 ヶ月間で足りることが多く、そのぶん安く済みます。 ただし他社の記事には自動更新がある前提で書かれたものが残っています。事情は解約と返金の方法に分けて書きました。

3. そもそも無料の別の手段で終わらないか。 ゴミ箱を空にしていない、クラウドと同期しているフォルダーだった、Windows のファイル履歴や Mac の Time Machine を設定していた。このどれかに当てはまるなら、復元ソフトを使うまでもない可能性があります。無料でできる範囲に手順をまとめています。

よくある質問

SNS で共有しないと 2GB まで使えませんか

EaseUS の説明ページの記載では、追加の 1.5GB は共有と引き換えになっています。共有せずに使う場合の上限は 500MB です。

上限を超えた場合、途中まで書き出したファイルはどうなりますか

枠を使い切った時点で、それ以降の書き出しができなくなります。すでに書き出したファイルはそのまま手元に残ります。まだ書き出していないものは、有料版にするか、別の手段を探すことになります。

スキャンはできるのに 1 件も書き出せません

入っているのが体験版(Trial)の可能性があります。見分け方は上に書きました。無料版(Free)なら 2GB までの書き出しを含みますが、体験版は書き出しができません。

無料版を入れると、消えたファイルが上書きされませんか

インストール先を分ければ起きません。消えたファイルがあるドライブとは別の場所にソフトを入れてください。C ドライブから消えたファイルを探すのに C ドライブへインストールすると、その作業自体が復元対象を踏みます。外付けドライブや SD カードのデータを探す場合は、パソコン本体に入れて問題ありません。

書き出し先はどこにすればいいですか

消えたファイルがあるドライブとは別の場所です。読み出しながら同じドライブに書き込むと、まだ拾えていないファイルを自分で潰します。外付けドライブでも USB メモリでも構いません。

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